ファミコンカセットはバッテリーバックアップでデータを保存できるのですが、それらのカセットにはSRAMが使われているため、データ保持のために電池が内蔵されています。
この電池が切れてしまうとデータが保持できず消えてしまうのですが、現在でもデータが消えずに残っているのも数多くあります。で、電池を新品に交換したり電池ソケットを付けて交換しやすくしたりとやっていたわけですが…
FRAMというSRAMと同様に使用できて、データ保持に必要な電源が不要というメモリがあることを知りファミコンカセットに代替えで使用できないかなと考えていました。
(写真はFF2:MMC1のCHR-RAMカセットに取り付け)
ネットで検索していると、ファミコンに取り付けた例はなく、ポン付けは難しいとか、FRAMの/CSを弄らないといけないとか、色々書かれていたのでとりあえず実験してみるかと思い、某氏に相談したところ色々と教えて頂きなんとかうまく動作させることが出来ました。
SRAMとFRAMでは動作?が若干違う様で、FRAMの /CE へSRAMの /CE をそのまま入力してもうまく動作しませんでした。そこでFRAMがうまく動作するように 74HC02 を使用して FRAMへ入力する /CE を弄ります。
■使用する部品
FRAM DIP品 FM1608(64kbit) x 1個
74HC02 x 1個
FM1608のDIPは国内では入手は難しいかもしれません、私はebayで購入(256kbitであればFM1808)
SOPタイプもあります
※改造前に大事なデータがある場合は、パソファミやkazzo等でSRAM内のデータをバックアップします
バックアップ用のボタン電池(CR2032) と SRAMを取り外します
FM1608の20ピン(/CE)だけ足上げ、FM1608(FRAM)の20ピン以外はそのまま基板へはんだ付けします
あとは上記の配線図通り配線すればOK
74HC02を写真のように足を曲げて加工(74HC02の配線もここで終わらせておく)
基板側の26ピンはFRAMでは使用されていないのでそのままはんだ付けでOK
基板側の20ピンを 74HC02 の 3ピン、基板側の26ピンを 74HC02 の 2ピンへ接続
74HC02 の 7ピン(GND) は 基板側の14ピン(GND)、74HC02 の 14ピン(Vcc) は基板側の28ピン(Vcc)
74HC02 の 13ピン を FM1608(FRAM)の20ピン(/CE)へ接続
コメント
SRAMの/CSを直接FRAMに入れると期待通りに動作しない件ですが、
ファミコン本体の電源ON/OFF時に/CSや/WEがLとみなされて
データが書き換わってしまうからかな?と何となく思いました。
> とおりすがりさん
コメントありがとうございます。
もしかすると、そういった事も関連しているのかもしれません。
この辺は私は良く分かっていない部分なので、この回路で動作が安定するという事でしょうね。
他にやっている方がいますけど
FM1808の変換基盤を販売する形で出してほしいですね
>ななしのよっしんさん
コメントありがとうございます。
需要があればFRAM化基板も作成していいかもしれませんね…検討してみます。
既にご存じではあると思いますが、ファミコンFRAM化であれば
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こちらの方が詳しいですね。SOP-DIP変換基板も試作されてます。
そうですねファミコン以外にもFRAM化されてます。
基板を作るのは簡単で個人で使うならあまり考えなくてもいいのですが、頒布価格等を考えると需要があるのかな…と考えてしまいますね。
m2 to 74hc04 + old sram cs for 74hc32 out fram cs