EPROMがようやく届いたので、実機で遊ぶためにハックロムカセットを作成しました。
ハックロムのパッチによってはマッパーも変更になる場合があるので、遊びたいハックロムのマッパーに合ったカセットを選んでください。
また使用するカセットを選ぶときは、一部のゲームは容量が違うので注意が必要です。
マッパー0は、PRG-ROMが16KBのカセットがかなり多いですし、マッパー3は、「アルカノイド」、「いきなりミュージシャン」「ファミリートレーナー ジョギングレース」「ピーパータイム」の4本は使用しない方が良いです(CHR-ROMが16KBや128KBの為)
購入するときは、パソファミのサイトの「ゲーム全タイトル一覧」でファミコンのリストをダウンロードして確認してください。
今回はマッパー0のハイドライドスペシャルと、マッパー3のスターソルジャーを使います。
カセットをバラして中の基板を出し、PRG ROMとCHR ROMをはずします。
はずしたら28ピンのICソケットを2個ハンダづけ…
吸い出し機を持っていなくても、ROMライタがあればはずしたROMを吸い出す事ができます。
この前吸い出したスーパーマリオやグラディウスにハックロムのパッチをあてます。
(ハックロムやパッチの方法は、検索すれば沢山サイトがありますので探してみてください)
NES形式なので、バイナリエディタなどでPRGとCHRのデータに分割します。
(NES形式は先頭に16Byteのヘッダがありますので、これは削除してください)
ROMライタでPRGとCHRに分割したデータをEPROMに書き込みます。
私の使用しているのは秋月電子で昔購入した「LEAPER-3C」です。
単体でも使用可能ですが、USB接続でWindowsのソフトで制御します。
書き込みは数秒で終了しますのでとても簡単です。
秋月電子で購入したEPROMは「27C256」で32KB(256Kbit)ですが、マッパー0のカセットは
PRG(32KB) とCHR(8KB)なので、CHRのEPROMだけ配線を変更する必要があります。
しばらく27C256のデータシートと睨めっこ…
使用しない信号は、A13とA14なのでこれを「GNDにつなげばいいよ」的な事を、とあるサイトで発見。
※マッパー3はPRG(32KB) CHR(32KB)なので加工なしで、そのままでOKです。
マッパー0は書き込んだEPROMをそのままつけてもバグってしまうので、CHR-ROMのデータを書き込んだ後にEPROMの27ピンを折り曲げてGNDにつなぎます。
(画像は26ピン(GNDにつながってる)につないでいます)
外したROMをもう使用しないのであれば、基板を直接加工してもOKです。
(27ピンがVCCにつながっているのでパターンカットして、GNDにつないでください)
これで32KBのEPROMに8KBだけデータを書き込んでも正常に表示されます。
EPROMに再び書き込むときはピンをちゃんと元に戻してください。
8KB(64Kbit)のEPROMが手に入るのであれば、加工なしでいけると思います。
※スーパーマリオのCHR-ROMは8KBですが、このデータをバイナリエディタで4つコピーして32KBのデータを作成し、EPROMに書き込んでマッパー3の基板に取り付けても遊ぶことは出来ました。
マッパー3の場合は、基板にあるダイオードを外してしまわないと、正常に表示されなかったので外して下さい(理由はわからないです…申し訳ない…)
基板のままファミコンに差し込むので、前後を間違えないようにします。
間違えるとカセットやファミコンが壊れる可能性がありますよ!
きれいな画面で遊びたかったので、RGB化したNEWファミコンで思う存分ハックロムを堪能しました。
今回は試作段階なので基板剥き出しですが、カセットに納めてきれいに作成する予定です。
1MbitのEPROMが入手できたらマッパー4もやってみたいと思います。
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UV-EPROMはデータを消すのにEPROMイレイサーで20分ぐらいかかって削除して、書き込まなければならないので結構面倒ですね。
イレイサーが無くても紫外線を当てれば消すことが出来ます。
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