3年前にNESRGBが販売され、その後は各機種に取り付けるためのアダプタも販売されました。
販売当初はかなり強引に赤白ファミコンへ取り付ける方法も公開されていましたので、それを元に赤白ファミコンへ取り付けました。
一部のNESRGBで動作不良が発生することが判明しましたので対策方法を公開しています。
変換基板が新しくなりました
公式サイトで赤白ファミコン用のアダプタも販売されましたが、これを使用するとイジェクトが使えなくなるという残念な感じに…他に取り付ける方法はないかと考えていたところ、2年ほど前に某氏が変換基板を作成していると聞き私も作ってみようという事に…
フレキケーブルや色々な方法を考えてみましたが、ハンダ付けの順番や取付位置などを考えると2枚基板が一番良さそう…ということでいくつか試作を重ねて、なんとか赤白ファミコン用のNESRGB取付基板を完成することができました。
ここでは【人柱版】での取付説明になります。取付方法は頒布版も同じです。
取付の難易度は【高】です。失敗することも考えて慎重に丁寧に作業を行ってください。
前期・後期基板に取り付ける前に、分解後ファミコンのメンテナンスを行っておきましょう。
メンテナンスで使用する部品はすべて秋月電子でそろえることが出来ます。
0.1uFの積層セラミックコンデンサ
0.1uFのフィルムコンデンサ
1uF 50Vの音響用電解コンデンサ
100kΩの金属皮膜抵抗
1.5uFの積層セラミックコンデンサ
74LS373 を 74HC373 へ交換する場合はこの時点で交換しておくこと。
NESRGBを取り付けた後からだと交換ができなくなっちゃいます。
基板上のセラミックコンデンサと電解コンデンサを交換します。
C7 → 0.1uFの積層セラミックコンデンサ
C8 → 0.1uFのフィルムコンデンサ
C2 → 1uF 50Vの音響用電解コンデンサ
C11,C12,C13,C14,C15,C16 → 1.5uFの積層セラミックコンデンサ
後期基板は前期基板と比べて拡張音源のバランスが悪いので R7 の 43kΩ を前期基板と同様の 100kΩ に交換します。
R7 → 100kΩの金属皮膜抵抗
C7 → 1uF 50Vの音響用電解コンデンサ
C10,C40,C41,C42,C43,C44,C45 → 1.5uFの積層セラミックコンデンサ
メンテナンスが終われば、今度はハンダ面の変換基板が設置される部分の出っ張ったピンをすべてカットします。
実際に変換基板を当ててみてPPUのピン以外はカットしてください。
変換基板1/2をPPUのピンに合わせて基板の穴にピンが入るように調整します。
ファミコンの製造時期によってはPPUのピンが寝ている(折れている)場合もあるので、その場合はハンダこてをあてピンを立たせてください。(端の4ピンが寝てる場合が多い)
PPUのピンがすべて穴に入っているのが確認できたら、穴は大きめにあけているのでハンダを多めに流し込みます。
PPUの23~39ピンは変換基板とはつながっていないので普通にハンダ付けで大丈夫です。
重要:ハンダ付け後は、必ずテスターでPPUと基板が導通しているか確認してください。
※頒布版の基板 2/2側は両面配線となっていますので、1/2基板と接触する部分(特にはんだ面)がショートしないように心配な部分は絶縁処理をしっかりとお願いします。
※PPUのピンやハンダが尖っていて、2/2基板を傷つける可能性があります。
次はNESRGBと変換基板2/2をハンダ付けします。
NESRGBと変換基板2/2を重ねて付属のピンヘッダ(40ピン)適当にカットし固定、NESRGB側からハンダ付けします。後で黒いプラスチックを取り除きますので、とりやすいようにピンヘッダを取り付けるといいです。
NESRGB側のハンダ付けが終わったら、ピンヘッダの黒いプラスチックをすべて取り除きます。
その後は変換基板側からハンダ付けしますが、あまり熱すると外れることもあるので素早くやりましょう。
余ったピンは邪魔なのでカットしておきましょう。
重要:ハンダ付け後は、必ずテスターでNESRGBと基板が導通しているか確認してください。
次はPPUからNESRGBへの配線処理を行います。
PPUの2ピン~9ピン(DP0~DP7)と14ピン~17ピン(EXT0~EXT3)のピンを基板からカットします。
カット後はPPUのピンを横に上げてNESRGBまでの配線準備をしておきます。
次は変換基板1/2と変換基板2/2をハンダ付けします。
ハンダ付けする前に心配な部分は基板の絶縁等を各自行ってください。
2枚の基板を左側に合わせ、スルーホールにハンダを流し込み取り付けます。
重要:ハンダ付け後は、必ずテスターでNESRGBと基板が導通しているか確認してください。
確認後、PPUからの配線を変換基板へハンダ付け。
※穴にハンダを流し込んでもうまくつながらない場合は、部品などのリード線をさし込んで利用すると良いです。
これでNESRGBの取付は完了。NESRGB上のJ3とJ5はハンダを盛ってショートさせておきます。
NESRGBの出力側の +5V には電源ユニットから VCC 配線。
パレット切替の配線も忘れずに行いましょう(配線を忘れると画面が出ません)
後は各自の環境でNESRGBから配線を行えば完成です!!
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