FC DOOM基板は2020年12月に頒布を開始していたのですが…
コロナなどで半導体不足などが続き、部品確保も出来ず再頒布できない状況となっていましたが、主基板であるラズパイが購入出来るようになってきましたので頒布を再開することとなりました。
2019年にリリースされたNES DOOMはAndrew Tait氏が考案され、ラズパイを利用したPiPUというカートリッジを利用してDOOMを動作させています。
FC DOOM基板はAndrew Tait氏に許可をいただきファミコン実機で動作するようにした改良したカートリッジ基板です。
今回の再頒布版ではケース加工がなるべく少なくなるようにFC DOOM基板を作り直しました。
※ファミコン実機でも一部の赤白ファミコンで画面がちらつく場合があります。
青基板は面倒なDOOM用の書き込み設定と動作確認は終わってますのですぐに使えます。
電源スイッチも取り外しジャンパで電源ON固定にしています。
その他の基本的な作成方法は下記の旧記事を参考に作業を行ってください。
ケースの穴開け作業に使う穴開けガイドもキットに付属していますが、印刷環境のある方はこちらからダウンロードも出来ます。「ラズパイだけむき出し」バージョンを作成される方はラベル作成の参考にも。
1:Raspberry Pi 3 Model A+
2:microSDカード(4GB以上)
3:miniUSBケーブル(ケースに内蔵する場合は必要ありません)
4:でかカセットケース(MMC5カートリッジケースも利用できます)
こちらのサイトから PiPU-v0.1.zip をダウンロードします。
下の方にスクロールするとダウンロードできるURLが記載されています。
ダウンロードした PiPU-v0.1.zip を解凍して、osフォルダに入ってる sdcard.img.gz がそれです。
sdcard.img.gz を解凍すると sdcard.img がSDカードイメージです。
SDカードイメージをSDカードへ書き込むために USBWriter を使います。
ダウンロードはこちらから…
ダウンロードした USBWriter-1.3.zip を解凍して USBWriter.exe を実行します。
Source file で sdcard.img を選択、Target device でSDカードを選択して Write で書き込み開始です。
書き込みが終わったmicroSDカードをRaspberry Pi 3 Model A+に挿してまずは完了です。
microSDカード内の config.txt を開いて…
over_voltage=-3
over_voltage_min=-8 ←この数字を変更する
-8 となっているので -7 , -6 と変更してみて動作が安定すれば大丈夫です。
※もし -8 で動作していても念のため変更しておきましょう。
現在頒布している「でかカセットケース」には隙間を補強するためのスペーサーが付属されています。
スペーサーが付属されていないケースに関しては隙間対策済みとなります。
互換シェルの方はネジ穴の画像の部分が純正シェルよりも高さが足りません。
その為に隙間が出来てしまいネジを締めすぎてしまうとネジ穴が破損する可能性があります。
付属のスペーサーを四隅のネジ穴に配置して使用してください。
FX2LP CY7C68013A(青基板)での注意点
本来は RDY0 が CY7C68013Aチップの 8pin で RDY1 が 9pin につながっているようです。
これに対応するようにPPU/RDとPPU/WRの配線をジャンパ設定しています。
今回付属している青基板は中央と左側でジャンパしてください。
VRAM/CS は中央と右側でジャンパします。
ミラーリング設定の H/V はFC DOOMでは使用しません。
電解コンデンサは極性があるので向きを間違えないようにしてください。
C3またはC4のどちらに実装しても大丈夫です(写真ではC4に実装)
電解コンデンサは高さの低いタイプを使用してますので内蔵時もケース加工無しでも大丈夫ですが、ケースによっては多少の加工が必要になってきます。
チップコンデンサは4個付属していますが実際使うのは2個(C1,C2)です(2個は予備)
ラズパイと青基板のピンヘッダのピンを写真のように根元からカットします。
※ラズパイ側は10ピン分カットします(未使用部分です)
今回の再頒布版はケースに収まるようにラズパイの位置を調整しましたので、旧キットのラズパイの基板を削る作業やmicroSDカードの穴加工も無くなりました。
ケース加工は主に○の箇所になります。
実際に基板をあわせて加工を行ってください。
miniUSB基板が少しでもズレていたりすると、青基板の電源ランプが点かなかったりいつまで経っても起動しない場合もあります。
基板には若干遊びがありますので微調整しながら確認をお願いします。
多少基板が動きますので動作確認後にホットボンドなどで固定した方がいいと思います。
完成イメージ
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