FCRGB基板にも使用している似非ステレオ回路。
この似非ステレオ回路をNEWファミコンでも利用できるように基板を作成しました。
NEWファミコンの拡張音源バランスも改善されます。
RGB2C02Nもオススメですよ!
■悪魔城伝説 似非ステレオ
■悪魔城伝説 モノラル
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1:似非ステレオ基板(半完成品) x1
2:表面実装 音響用電解コンデンサ (ELNA または ニチコン:頒布時期により変更します)
C1,C10,C11,C12 : 10uF x4
C2,C5,C6 : 1uF x3
※似非ステレオON/OFFスイッチは付属しませんので別途ご用意ください。
まずは似非ステレオ基板に表面実装 音響用電解コンデンサを実装していきます。
基板のシルク印刷が見にくい場合がありますのでこちらも参考にどうぞ。
使用している 耐熱テープ などは秋月電子などで購入出来ます。
NEWファミコンのマルチ端子を取り外すために本体を分解します。
ねじをすべて外すとヒートシンクが外れます。
DCコネクタとマルチ端子のハンダを除去するとコネクタ部分が取り外せます。
マルチ端子とDCコネクタのハンダを除去しないと分解できないのでご注意ください。
分解するのは厳しい…という方はこの後の「分解せずにパターンカットで対応」をご覧ください。
マルチ端子がハンダ付けされていた本体基板を加工します。
1.6mmぐらいのドリルで穴を広げてスルーホールを除去します。
剥がれたパターン等もきれいに除去しておきましょう。
除去するのはGNDとAUDIO(L/R)端子です(AUDIOLとRの間のパターンも除去します)
GNDのスルーホールを除去するとNESRGB や RGB2C02N使用時のノイズ低減になります。
※NESRGB や RGB2C02N を取り付けている場合はVIDEO端子のスルーホールも除去しておきましょう。
加工が終わったら元通りに組みたてます。
マルチ端子のVCCの端子だけ事前にハンダ付けしておきましょう。
※もしもハンダ付けを忘れていても後で追加配線で対応も出来ます。
分解が厳しい…という方はパターンカットでも対応できます。
パターンカットはVIDEOとAUDIO(L/R)の X 部分で全部で4箇所です。
※VIDEOのパターンカットは NESRGB や RGB2C02N を取り付けている方のみです。
特にAUDIO LとAUDIO Rの間はしっかりとパターンカットしてください。
取り付ける前に45ピンに繋がっているパターンを X 部分でカットしておきます。
似非ステレオ基板を取り付ける際に基板を傷つけそうなピンはカットしておいてください。
組みたてた似非ステレオ基板をファミコン本体基板へハンダ付けします。
ピンが入りにくい場合はピンの位置などを調整して似非ステレオ基板を取り付けてください。
ハンダ付けする前にシールドケースを取り付け、部品が接触していないか確認して位置調整を行ってください。
接触している場合は位置調整をするか、絶縁処理を行ってください。
46 EDG 45 , VCC , GND の4箇所を本体基板と位置を合わせてハンダ付けします。
マルチ端子部分もしっかりとハンダ付けします。
NESRGB や RGB2C02N 等を取り付けている場合は、似非ステレオ基板の RGBVYC-In側に必要な信号線を配線してください(NESRGB や RGB2C02N から GND も必ず接続してください)
※RGB2C02Nでは [C-SYNC] を V [VIDEO] に配線します。
※使用するRGBケーブルに応じてC-SYNCの接続箇所を変更してください。
1:R 2:G 3:C-SYNC(初期の純正RGBケーブル) 4:B
5:GND 6:GND 7:Y(S端子用) 8:C(S端子用)
9:VIDEO(RGB2C02Nでは[C-SYNC]をここに配線)
10:+5V
11:Audio-L 12:Audio-R
※3ピンと9ピンは似非ステレオ基板上でつながっています。
CPUの1ピンと2ピンから似非ステレオ基板へ配線します。
MIC端子はマイクは使われていないので未接続です。
先の加工時にマルチ端子のVCCにハンダ付けされていない方は、似非ステレオ基板のVCCパッドからマルチ端子のVCCへ配線します(音は出るが映像が出ない方はVCCが接続されていない可能性があります)
似非ステレオ基板のGNDパッドから本体基板のGNDへ配線します。
STEREO/MONO切替スイッチなどは似非ステレオ基板から配線してお好きな場所へ取り付けてください。
中央と左側で[STEREO ON] , 中央と右側で[STEREO OFF]となります
似非ステレオ基板があたってしまうので本体ケースの○部分をカットしてください。
コメント
ニューファミコンに、RGB2C02Nと似非ステレオ基盤を組み込みました。とても満足しています。次にVGA出力にチャレンジしようと思っているのですが、音声用のステレオミニジャックのL 、R、GNDは似非ステレオ基盤のどこに繋いだらいいのでしょうか。
コメントありがとうございます。
ブログ記事の「マルチ端子のピンアサイン」にピンアサイン番号を記載した画像を上げてますのでご確認ください。
11:Audio-L 12:Audio-R
5:GND 6:GND
となっています。
写真付きで分かりやすい記事ありがとうございます。
RGB2C02Nを取り付ける際の縦じま対策のみを行いたい場合、スルーホール除去はGNDとVideoのみで良いでしょうか?
コメントありがとうございます。
ノイズ軽減や縦縞対策だけであればGNDとVIDEOだけで大丈夫です。
rgb2c02nをvga端子で出力する場合も、縦縞対策やノイズ軽減はブログと同じ方法で行うのですか?
コメントありがとうございます
本体にあるマルチコネクタを使用せず、VGA端子を取り付けて直接接続するのであればそれほど効果は無いと思います。対策するかどうかはご自由にお選びください。
つまり、vga出力であれば、それほどノイズと縦縞が発生しないということですか?
コメントありがとうございます
使用するファミコン本体はご承知の通り古い機種ですので、使用環境などでノイズの発生状況も様々だと思います。紹介しているノイズ削減は本体にあるマルチ端子を使用する場合にノイズの軽減が出来る方法の1つです。必ずしも発生しないとは言い切れませんのでご了承ください。
ありがとうございます。ステレオ基板とはまた別にもう一つ、質問があるのですが、ばくてんさんはvgaコネクタをどこにどんな方法で固定していますか?
コメントありがとうございます
私はテスト環境が必要なので固定などはしていません。みなさんがXで取付方法を紹介してるので参考にしてみてください。
上のステレオミニジャックのコメントを見て思ったんですけど、vga端子から出力できるのは映像だけなんですか?
コメントありがとうございます
VGA端子には音声出力はありません。
ありがとうございます。やっぱりマルチコネクタ出力で改造します。
ツインファミコンに似非ステレオ基板搭載してみましたが、ディスクシステムに切り替えると音声がでなくなります。解決方法はないでしょうか。45、46ピンが関係していると思うのですが。
コメントありがとうございます
ツインファミコンは取り付け対象外ですので、申し訳ありませんがアドバイスできる事はありません。CPU1ピンとCPU2ピンの音声を合成したのが45ピンからカセットに入り、カセット内の拡張音源とミックスして46ピンから出力されます。パターンカットや配線が間違っているのだと思います。こちらの質問に関してはこれ以上はお答えできません。
コメント失礼します。
似非ステレオ基盤の再入荷はいつ頃になりますでしょうか?
コメントありがとうございます。
お待たせして申し訳ありません。
使用している部品の中で、音響用電解コンデンサの在庫が無く入手出来ない状況です。長引くようであれば代替え品を考えていますのでもうしばらくお待ちください。
お返事ありがとうございます。
承知しました。
楽しみに待たせていただきます。
似非ステレオ基板のGNDパッドから本体基板のGNDへの配線に関して教えてください。
私の持っているHVCN-CPU-02の基板では、該当の箇所に小さな穴が空いているだけで、写真のような金属部分がなく、うまくハンダが乗りません。
基板の他の場所へGNDの配線をするとしたらどこがいいのでしょうか。
お手数ですが、ご教授いただけると助かります。
コメントありがとうございます。
GNDはパターンが広いので熱量が小さいハンダこてだと熱が逃げてハンダがのりにくいです。フラックスを使ってじっくりとハンダこてで温めてやるか、W(ワット)数の大きいパワーのあるハンダこてを使うか、他のGNDにつないでみてください。GNDの場所は周辺にいくつかありますので、テスターでしっかりとチェックしてハンダ付けしやすいところを探してみてください。もしレジストが残ったままやっているのであれば、カッター等で緑色のレジストを削って金属部分を出したあとハンダ付けしてください。NEWファミコンの本体基板は確か4層基板だったかと思いますので、あまり削り過ぎないように注意してください。
丁寧にありがとうございます。教えていただいた通りにやって、上手くできました。