前にkazzoやROMライタで市販カートリッジを吸い出す変換基板を作成していました。
今回は以前から作成したかった「P6フラッシュカートリッジ」と「kazzoで読み書きできる変換基板」を作ってみました。
P6で何か作成した際にカセットポンで簡単に動作確認できる環境ができればなぁと…
今回もえすびさんに色々とご協力していただき、kazzo/tunaでP6カートリッジを読み書きできる変換基板が完成しました。
加工等が必要ですがこちらのタイプのFC互換ケースに内蔵できるようになってます。
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読み書きできるカートリッジは現在入手できるのも含めて…
1:「市販カートリッジ」読み込みのみ
※ROM/RAMカートリッジ(PC-6006)に挿したROM(未確認)
2:「P6フラッシュカートリッジ(16KB)」製作記事公開中
3:「戦士のカートリッジ/Clone/互換」書き込むには改造が必要
※2022.11.15以降の頒布分から改造無しで読み書き可能となりました。
4:「ベルーガカートリッジ(戦士のカートリッジmk2)」
以上となりkazzo/tuna用のP6専用スクリプトを使用します。
クライアントは公式サイトの [unagi_client_windows_062.zip] をダウンロードしてください。
※OSDNサイト自体がつながりにくくなってしまったのでダウンロードできるようにしました。
norixさんが[anago_wx.exe]にパッチをあてた[anago_wx_mod.exe]に差し替えましょう。
※許可をいただきダウンロードできるようにしました。
どちらも展開後 anago_wx.exe と同じところに保存してください。
P6toKazzo変換基板を利用するにはパッチ済みの anago_wx_mod.exe を使用してください。
1:PC6001_16KB.af ← 市販カートリッジやP6フラッシュカートリッジ(16KB)専用です。
2:PC6001_Mega.af ← 戦士のカートリッジ/Clone/互換専用です。
3:PC6001_Megamk2.af ← 戦士のカートリッジmk2専用です。
4:flashdevice.nut ← kazzo/tunaで使用できるFlashROM登録ファイルです(上書き保存してください)
P6Toolフォルダ内はNESファイルを作成したり、NESヘッダを削除するためのバッチファイルです。
変換したいファイルを各バッチファイルにドラック&ドロップしてください
1:NESrom_16K.bat ← 16KBまでのROMイメージを .nes ファイルに変換します。
2:NESrom_Mega.bat ← 128KB(メガロム)のROMイメージを .nes ファイルに変換します。
3:NEShed_DEL.bat ← NESファイルからNESヘッダを削除して .rom ファイルを作成します。
4:mk2_BELUGA.bat ← 戦士のカートリッジmk2(ベルーガカートリッジ)から吸い出したNESROMイメージからBELUGAのROM(128KB)を取り出します。
吸い出した後のファイル名は拡張子が .nes となりNESヘッダが追加されていますのでヘッダを削除して .bin や .rom などに拡張子を変更してください。
kazzo/tuna等で書き込む際には ROMイメージを .nes ファイルに変換する必要がありますので .nes ファイルは書き込み用に保存しておくといいかと思います。
吸い出した .nes ファイルをバイナリエディタなどで開くと先頭 0x00~0x0F がNESヘッダです。
この部分を削除して保存してください。
吸い出したROMイメージはエミュレータやSD6031WIF、NANOCART、戦士のカートリッジClone、戦士のカートリッジmk2、フラッシュカートリッジ等を利用してROMイメージを書き込んで実機で動作確認してみてください。
anago.cfg に以下を追記すると kazzo/tuna で使う音を変更することが出来ます
dump.sound.fail=doggrowl.wav
program.sound.success=cuckoo.wav
program.sound.fail=doggrowl.wav
workram.sound.success=tinkalink2.wav
workram.sound.fail=doggrowl.wav
戦士のカートリッジmk2の場合は4MbitのFlashROM全領域の読み書きが出来ます。
注意しないといけないのは書き込みの際はFlashROMの全領域が削除されますので、書き込み前に必ずバックアップ(dump)を行っておいてください。
書き込み時には基板上の JP1 をショートする必要があります(スイッチを取り付けると便利です)
動作確認としてベルーガカートリッジ(戦士のカートリッジmk2)を使います。
使用するスクリプトは PC6001_Megamk2.af です。
まずは消えたら大変なのでFlashROMの4Mbit分をkazzo/tunaでdumpします。
何度かdumpを試していただきCRCが変化せず、すべて同じであれば大丈夫だと思います。
dumpした .nes ファイルを mk2_BELUGA.bat にドラック&ドロップすれば BELUGA のROMイメージだけ抜き出すことが出来ます。
dumpしたファイルをエミュで確認&保存したら、安心して書き込みを試してみましょう。
例としてTINY野郎さんの「なんでもメガROM」に入ってるYS2&3OP/EDデモをprogram(書き込み)します。
メガROMに対応しているROMイメージやPC-6001/6601シリーズで動作するROMイメージであれば、戦士のカートリッジmk2でほぼ動作すると思いますので色々と試してみてください。
実機で動作確認…問題なしです。
内藤さんの「夢の島 Final」も実機で動作確認できました…
※2022.11.15以降の「戦士のカートリッジClone」頒布分から改造無しで読み書き可能となりました。
※改造したとしてもFlashROMが対応していない場合もあります。
書き込めないのはFlashROMにWR信号が配線されていないためです。
改造方法は…
FlashROMの31ピン(/WE)にVCCがつながっていますので全てパターンカットします。
ICソケットなどがあれば取り外して、カット忘れが無いか両面のパターンを確認しましょう。
テスターなどでVCCと繋がっていないかしっかりと確認します。
カットできたらエッジコネクタ13ピン(WR)とFlashROMの31ピンをつなぎます。
あとはFlashROMも SST39SF040 から MX29F040 に変更する必要があります。
現在頒布中の「戦士のカートリッジClone」も改造すれば書き込み可能ですが、書き込み時にFlashROMの内容が全て削除されるためkazzo/tunaでバンクごとにROMイメージを書き込む作業が必要です。
使用するスクリプトは PC6001_Mega.af です。
メガROMに対応しているROMイメージやPC-6001/6601シリーズで動作するROMイメージで、戦士のカートリッジmk2専用のROMイメージで無ければほぼ動作すると思いますので色々と試してみてください。
ちょっとした実機での動作確認で利用する際はkazzo/tunaを使用すると便利です。
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