NESRGBの仕様が変更されていた為、新旧NESRGB対応の「赤白ファミコン用 NESRGBtoFC ConversionBoard」をあらたに作成しました。
公式の変換基板では赤白ファミコンのイジェクトレバーが使用できなくなりますが、この変換基板を使えばそのまま使用できます。
以前のバージョンをご利用の方は対策方法も紹介しています。
一部の赤白ファミコンで画像が乱れる等の対策版です(対応策も公開してます)
※2022.5.2以降の頒布分はこちらの仕様に変更になります。
変換基板(1/2,2/2) 2枚1セット
ピンヘッダ x 1
※NESRGB用メンテナンス部品
74HC373 x 1
74ALS139 x 1
100kΩ x 1 金属皮膜抵抗
0.1uF(104J) x 1 フィルムコンデンサ
1.5uF(155) x 7 積層セラミックコンデンサ
1uF x 1 音響用電解コンデンサ(極性あり)
取付の難易度は【高】です。失敗することも考えて慎重に丁寧に作業を行ってください。
前期・後期基板に取り付ける前に、分解後ファミコンのメンテナンスを行っておきましょう。
説明不足の部分があるかと思いますので旧バージョンの取付方法も参考にしてください。
基板上のセラミックコンデンサ、電解コンデンサを交換します。
電解コンデンサには極性(+ー)がありますのでご注意ください。
※前期基板(HVC-CPU-0x)
C8 → 0.1uFのフィルムコンデンサ
C2 → 1uF 50Vの音響用電解コンデンサ
※電源スイッチに当たる場合があるのでフィルムコンデンサは寝かせて取り付けてください。
こちらの積層セラミックコンデンサはお好みで交換してください。
C11,C12,C13,C14,C15,C16 → 1.5uFの積層セラミックコンデンサ(極性無し)
後期基板は前期基板と比べて拡張音源のバランスが悪いので R7 の 43kΩ を前期基板と同様の 100kΩ に交換します。
R7 → 100kΩの金属皮膜抵抗
C7 → 1uF 50Vの音響用電解コンデンサ
こちらの積層セラミックコンデンサはお好みで交換してください。
C10,C40,C41,C42,C43,C44,C45 → 1.5uFの積層セラミックコンデンサ
メンテナンスが終わったらファミコン基板のハンダ面の出っ張ったピンをすべてカットしていきます。
ピンカットにはこちらの工具がオススメです。
実際に変換基板を当ててみてPPUのピン以外はすべてカットしてください。
変換基板が接触しますのでショート防止と傷が付かないようにするためです。
変換基板1/2をPPUのピンに合わせて基板の穴にピンが入るように調整します。
ファミコンの製造時期によってはPPUのピンが寝ている(折れている)場合もあるので、その場合はハンダこてをあてピンをしっかり立たせてください(写真の赤○部分端の4ピンが寝てる場合が多いです)
PPUのピンがすべて穴に入っているのが確認できたら、穴は大きめにあけているのでハンダを多めに流し込みハンダ付けしていきます。
重要:ハンダ付け後は、必ずテスターでPPUと基板が導通しているか確認してください。
次はNESRGBと変換基板2/2をハンダ付けします。
NESRGBと変換基板2/2を重ねて付属のピンヘッダを適当にカットし固定、NESRGB側からハンダ付けします。
後から黒いプラスチックをすべて取り除きますので、とりやすいように分割してピンヘッダを取り付けると作業がやりやすいです。
NESRGB側のハンダ付けが終わったら、ピンヘッダの黒いプラスチックをすべて取り除きます。
その後は変換基板側からハンダ付けしますが、あまり熱すると外れることもあるので素早くやりましょう。
基板から出たピンは他の基板と接触(ショート)する可能性もあるのでカットしておきましょう。
重要:ハンダ付け後は、必ずテスターでNESRGBと基板が導通しているか確認してください。
次はPPUから変換基板への配線処理を行います。
PPUの 2ピン~9ピン(DP0~DP7) と 14ピン~17ピン(EXT0~EXT3) と 18ピン(CLK) のピン足を基板からカットします。カット後はPPUのピンを横に上げてNESRGBまでの配線準備をしておきます。
次は変換基板1/2と変換基板2/2をハンダ付けします。
ハンダ付けする前にファミコン基板に接触しそうな部分の絶縁処理、ファミコン基板のハンダ面のピンカット等を忘れず行ってください。
使用している 耐熱テープ などは秋月電子などで購入出来ます。
新バージョンはハンダ付けの箇所が確認できるように端面スルーホールにしました。
2枚の基板を左側に合わせ、端面スルーホールとハンダパッドを合わせハンダ付けします。
重要:ハンダ付け後は、必ずテスターでNESRGBと基板が導通しているか確認してください。
確認後、PPUの足を上げたピンから変換基板の該当箇所へ配線しハンダ付けします。
使用している UEW線 0.26mm はAmazonでも購入出来ます。
これでNESRGBの取付は完了。NESRGB上のJ3とJ5はハンダを盛ってショートさせておきます。
NESRGBの出力側端子の +5V と GND には電源ユニットから VCC , GND を配線。
※+5Vの配線にはなるべく太い線を使用してください(AWG23かAWG24ぐらい)
※パレット切替の配線も忘れずに行いましょう(配線を忘れると画面が出ません)
各自の環境でNESRGBから配線を行えば完成です。
コメント
現在のバージョンだと取付に問題があると聞きましたが…
コメントありがとうございます。
不具合が発生していると聞いていますがこちらでは再現が出来ていなく、対応もしばらくかかりそうな感じです。ですので頒布の再開もしばらく先になるかと思います。