何名かの方には無料でお配りした、ファミコンのフラッシュカートリッジ作成用の変換基板。
秋月で販売されている MX29F040TC を使って、フラッシュカートリッジを作成しやすくする為に極力配線をしないでいいように作成したTSOP-DIP変換アダプタです。1Mbit以上の容量が使えるカセット(マッパー)で使用可能です。
※MMC5や一部のカセット(マッパー)にはピンアサインが異なるためそのままでは使用できません。
MMC5, SUNSOFT(MAP#69) 等…
下記のMASROMピンアサイン表のMASKROM(PRH&CHR)と同様のピンアサインのカセットが利用可能です。
MMC5の場合は海外で販売されている変換基板がそのまま利用できます。
※MMC5用も作成しました 2017.01.19
こちらの基板は 家電のケンちゃん で委託販売を行っています。
最新版の変換基板の説明はこちらからどうぞ。
■MASKROMピンアサイン表
■変換基板のジャンパピン P は PRG、 C は CHR の意味です
※基板のバージョンにより表記が異なる場合がありますので該当する以下の表記を確認してください。
FLASH /CE-C:FLASH CE-CでジャンパすればCE を CHR のピンアサインに変更。
PRGの場合は FLASH CE からエッジコネクタの44pin(CPU /ROMCS) に配線。
P-/OE-C:OE を PまたはCへジャンパすれば PRG または CHR のピンアサインに変更。
4M-A18-2M:4M-A18 でジャンパすれば 4Mbit、A18-2M でジャンパすれば 2Mbit になります。
※追記:2016.12.09
表バージョンはCHR-RAMに対応するため仕様変更しました。
シルクの表記は変わりましたが使用方法の変更は特にありません。
P CE-C:CE-CでジャンパすればCE を CHR のピンアサインに変更。
PRGの場合は CE からエッジコネクタの44pin(CPU /ROMCS) に配線。
P-/OE-C:OE を PまたはCへジャンパすれば PRG または CHR のピンアサインに変更。
P-A18/A17-C:P-A18 でジャンパすれば 4Mbit、A17-C でジャンパすれば 2Mbit になります。
P-A18-C:P-A18 でジャンパすれば 4Mbit、A18-C でジャンパすれば 2Mbit になります。
WE SRAM-Flash:SRAMを使用する場合はSRAM-FlashでジャンパすればSRAMとFlashROMのWEを共通にします。
SRAM /CE S-C:SRAM単体で使用するときのみS-Cでジャンパします(使用することは無いと思います)
/OE-SRAM/OE-GND:/OE-SRAM/OEでジャンパすればSRAMの/OEをFlashROMと共通にします。
(SRAM/OE-GNDにジャンパすればW-RAM仕様となります)
R1,R2:プルアップ抵抗用(10kΩのチップ抵抗を取付)CHR-ROM/RAM両用にする場合に使用。
※CHR-RAMの使用方法は別記事で紹介します。
記事はこちら
■表バージョン (MMC3のフラッシュカートリッジ作成を例に)
※表バージョンはカセットのMASKROMを取り外してハンダ付けします。
ピンヘッダとMX29F040TCをハンダ付けしたらMASKROMを取り外した基板に全ピンをハンダ付け。
MMC3はPRGが最大4Mbit、CHRが最大2Mbitなので、PRG側変換基板のA18は P-A18(4M-A18) でジャンパする。
PRG側は変換基板の P-/OE, P-A18(4M-A18) をジャンパでショート。
変換基板の CE(FLASH /CE) から エッジコネクタの 44pin(CPU /ROMCS) に配線。
変換基板の WE(/WE Flash) から エッジコネクタの 14pin(CPU R/W)に配線。
CHR側は変換基板の CE-C(FLASH /CE-C), A18-C(A17-C)(A18-2M), OE-C をジャンパでショート。
変換基板の WE(/WE Flash) から エッジコネクタの 47pin(PPU R/W)に配線。
配線は3本だけでMMC3フラッシュカートリッジは完成です!
■裏バージョン (MMC1のフラッシュカートリッジ作成を例に)
※裏バージョンは某氏が発案した方法で、MASKROMを取り外さずに裏にハンダ付けする方法です。
変換基板にMX29F040TCをハンダ付け。
MASKROMの裏側へ取り付けるので、カプトンテープなどで絶縁しておく。
※PRG-ROMが1Mbit(28pin)の場合は基板の 1pin, 2pin がつながっていないのでハンダを吸い取っておく。
変換基板をそれぞれのMASKROMの裏側にハンダ付け。
※PRG-ROMが1Mbit(28pin)の場合は先ほどハンダを吸い出した1pin, 2pin を変換基板の 1pin, 2pinと配線でつなぐ。
MMC1はPRGとCHRとも最大2Mbitなので、PRG側変換基板のA18は A18-C でジャンパする。
PRG側は変換基板の P-OE, A18-C をジャンパでショート。
変換基板の CE から エッジコネクタの 44pin(CPU /ROMCS) に配線。
変換基板の WE から エッジコネクタの 14pin(CPU R/W)に配線。
CHR側は変換基板の CE-C, A18-C, OE-C をジャンパでショート。
変換基板の WE から エッジコネクタの 47pin(PPU R/W)に配線。
MASKROMを無効にするため、PRG&CHR-ROMの/CEをプルアップする。
PRG-ROMは22pin(/CE)の足をカットして基板から切断、30,31,32pin(Vcc)のどれかに配線。
CHR-ROMは31pin(/CE)の足をカットして基板から切断、32pin(Vcc)へ配線。
以上でMMC1フラッシュカートリッジが完成!
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